キューティブロンドに憧れて... in New York

アメリカ生活の便利情報、趣味のミュージカル・映画観賞の記録を綴ります。

爆笑かつハイレベルな『ブック・オブ・モルモン』一緒に観に行く人を慎重に選ぶべし

ブロードウェイミュージカル『The Book of Mormon』は、私が今まで見たミュージカルの中で、一番エンターテイメント性が高い作品だったと思います。演者のレベルが高く、セットの転換、音楽のキャッチーさが全て最高級です。そして何より、一番爆笑した作品だと思います。しかも、お下品すぎてタブーだらけすぎて笑うという、あまり経験したことのない笑いでしたw それがこの記事のタイトルにつながっています。どなたの観劇のご参考になれば。軽いネタバレがございます。

ストーリー

モルモン教の伝道師になるべく、修行に励む優等生で完璧主義のプライスと、劣等生だけどすごく自信があるカニングハム。布教活動はペアで行われ、プライスとカニングハムはウガンダに派遣される。ウガンダは、想像以上に秩序が乱れ、過酷な環境で布教どころではないところだったが…

予習ポイント

私は日本に居た頃から、舞台の観劇前に予習をする派です。今回もすでに見たことがある友人に話を聞いたりして、予習したらぐんと理解度が高まりました。

サウンドトラックを聞く

Spotifyにアルバムがあるので、観劇前の一週間前からスマホや自宅で聞いてました。ミュージカル=ほとんど台詞も歌っているので、一度聞くだけでわかりやすかったです。更に、この曲に振り付けや演技がつくと、こんな風に表現されるんだ!と観劇の際に、確認作業するのが好きです。

モルモン教の基本を知る:モルモン教の宣伝をする気は無いので、ミュージカルで出てくるネタだけをピックアップしますね。
  • コーヒーは禁止:優等生パーフェクトライフを送ってきたプライスが、ウガンダで心が折れた時に、バーで呑んだくれるのですが、その時手にしているのはコーヒーです。やさぐれて、気持ち悪くなっている雰囲気を出しているので、お酒を飲んでいるように見えます。ウガンダはコーヒーの生産地なのでそれもネタ。
  • 同性愛は禁止:ウガンダで既に活動している宣教師の方の中でね…いらっしゃるからね…。
  • 宣教師は単独行動は禁止:ウガンダでプライスとカニングハムが仲違いしてしまった時に、まるで法令を読み上げるかのように単独行動が禁止されていることを読み上げるシーンがあります。
  • 男性宣教師は「エルダー+苗字」で呼び合う:主人公たちは、エルダープライス、エルダーカニングハムと呼ばれています。Mr.のような感覚だと勝手に解釈しています。
その他アメリカの基礎知識:ちょこちょこネタで出てきます。
  • オーランド:アメリカのフロリダ州で、ディズニーワールドとシーワールドがあり、子供にとって聖地。大人の私でも、浮き足立つ夢の国です。
  • ソルトレークシティ:ユタ州の都市で、モルモン教の拠点があります。
  • 悪夢のシーンで出てくる4人の罪びと:ヒトラー(言わずもがな)、チンギスハーン(アジアっぽい服装)、ジェフリー・ダーマー(オレンジの囚人服)、ジョニー・コクラン(弁護士)割と2幕の最大の見せ場となっている、プライスの悪夢で出てきます。後者2人がわからなかったのですが、観客はどっかんどっかん笑っていたので、観劇後に彼らの罪を調べたら衝撃的でした。ググって見てください。

と、感想を書かずとも、この作品は大人向けということが伝わるかと思います。そして一緒に観に行く方は、はるばるNYに遊びに来てくれた60代のご両親や、まだ知り合ってぎこちない恋人候補の方などは、絶対にやめたほうがいいです。気まずくなること間違いありません。

高度な英語の理解能力と、下ネタへ寛容な心を持つ、長年の付き合いのある親しい方と見ることをオススメします。珍しく太字を使いましたが、同伴者があなたの観劇体験に影響すると言っても過言ではないほど、この作品では重要です。笑

とはいえ、2011年からロングランを続けていて、トニー賞も受賞している名作です。2016年12月の平日に観劇しましたが、オーケストラ席前方下手で1枚300ドルほどでした。チケットのお求めは、早め行うのがおすすめです。より多くの日本人の方にこの面白さを知っていただきたいと思います!